その中で元金融担当大臣の竹中平蔵氏の基調講演があり、サブプライムローンの影響について少しお話しされていました。
サブプライムローンとは低信用格付けの住宅ローンのことで、アメリカでは住宅ローン全体の1割を占めるそうです。何年か前の米住宅バブルの時に、貸し出し競争がおきて、審査が殆どされていなかったことが、今回の問題の原因ではないかとのことでした。また、銀行は住宅ローンを証券化して投資家やファンドに売却し、貸し倒れリスクを分散させるのですが、今回の場合は、リスク分散ではなく、リスク拡散になったとのことでした。
2月、8月とサブプライムが原因でマーケットが混乱しましたが、もう一波があってもおかしくないとのことでした。
@2月 住宅市場の冷え込み
A8月 金融市場に対する先行き不安(クレジットクランチ)
B?月 金融機関の資本がダメージを受ける(キャピタルクランチ)
Bのキャピタルクランチが現実のものとなったとき、もう一段の下げがおきる可能性があるそうです。
また、この問題については、長引く可能性が高いとおっしゃっていました。なぜなら、本当の影響について、政府当局も、金融機関も、誰もわからないからだそうです。
チャートを見ていても、もう一段の下げがあってもおかしくないので、急激な下げには注意していこうと思います。