2009年06月06日

マーケットの魔術師 〜システムトレーダー編〜

この本は、約20年にわたってメカニカルシステムの開発をしている、アート・コリンズさんが書きました。

マーケットの魔術師と同じく、トレードの世界での成功者たちへのインタビュー集です。

マーケット魔術師とことなるのは、対象がすべてシステムトレーダーだという点です。ラリー・ウィリアムズも入っています。

システムトレーダーには、工学系の化学者出身の人が多いようです。その点わかる気がします。システム開発のアプローチは研究と同じですからね。

システムトレードの考え方を学ぶにはいい本だと思います。





書名  :マーケットの魔術師 〜システムトレーダー編〜 
著者  :アート・コリンズ
訳者  :鈴木敏昭
出版社 :パンローリング
読む目的:成功したシステムトレーダーの考え方を身につける
ページ数:290
所要期間:5日

『心に響いた言葉/文面は本文より引用・編集』
・どんなシステムでも必ずドローダウンの時期、つまり運用資金が減少する時期を経験する。
・システムトレードでは、人間的要素のうち、恐怖と欲望という二つの性質が取り除かれる。
・平均して1000ドル稼ぐためには、当然もっと大きなリターンを狙う必要があるということだ。
・幸いにも、トレードに有効に働く相場の規則的特徴が確かに存在する。
・言われていることの本当の中心は、一貫して確実に一日1000ドル稼ぐことにあるのだ。
・十分な資金量があれば、また、理論的に説明されたドローダウンに耐える用意があれば、さらに、自分のプログラムを間違いなく組んでいれば、もはや恐怖も欲望も感じずにトレードできると自信がもてるようになる。
・きちんと動くと自分が知っているもの−安心して使えるもの−を見つけるべきだ。ということなのです。それができれば十分です。
・手計算でアイデアを調べてみて、「おや、ここでもうまくいく、ここでも、ここでもだ。素晴らしい結果だ」と思ってしまう人があまりにも多いのです。
・私たちは各市場に対して、ボラティリティに基づいて、割り当てる資金量を決めます。
・仮にコイントスで売買するとしても、自分のリスクと利益を管理する方法さえ心得ていれば、幾分から儲けることができるはずです。
・いずれにせよ、ランダムに選んでも損益半々になるはずのところなのに、先物や株式のトレードでどうして人々がそんなに多額のお金を失うのか、よく考えてみる必要があります。
・ずっと昔から大勢の人が、最大ドローダウンの想定が小さすぎる可能性を覚悟しておきなさいと言っています。現実は少なくとも想定の倍ほどにはひどいことになり得ると覚悟すべきだ。
・最近の価格変動とのつながりが一番大事だが、それでも、ある傾向の持続期間をできるだけさかのぼって確認したい。
・私がモデルの背後にある原理を理解できて、それが信頼できると確信できれば、の話ですが。
・ボラティリティはシステムにとって最重要の特性です。
・五分か十分で相場が1000ベーシスポイントも下落する激しい動きが起きたら、私はこう考えます。「これはウォーターフォールだ。手仕舞わなければ」
・多重システムの本当の問題は、リターンの流れが非相関かどうかということと、その非相関のゆえにリスクが低下しているかどうかということです。
・大半がドローダウンの状態ですから、そのドローダウンの時期を心理的にどう乗り切るかが問題になります。
・三種類の移動平均線には絶対に逆らわないというルールを適用したときに、私は(トレードによってずっと利益を上げ続けることが)できると考え始めるようになったのです。
・研究の中で私たちが見つけた面白い事実は、結局指標は大事でないということです。
・同じ時間枠で比べてみれば、どんなテクニックを使うかは大して重要なことではありません。
・結局のところ、トレードで強みを発揮できるとしたら、それはリスクマネジメントによるのです。
・リスクコントロールとポジション増減をどうやるのかの問題なんです。
・富を作りだすのは、システムではなくマネーマネジメントです。
・道路ではセンターラインの右側を走ることになっています。それが法律です。でも、大きなトレーラーが同じレーンをこっちに向かって走ってきたとしますセンターラインの向こう側は空いています。このとき「さて、法律制度に従うべきなんだろうな」とか、「まずいな、何か条件が変わったんだ」などと言ってられるでしょうか。
・ストップの幅は大きくとります。近いところにストップを置くと、引っかかる回数がそれだけ増えますから。
・私が自分のトレード経験から学んだことは、大きな損失のトレードに気をつけるということです。それが起きると破滅してしまうからです。
・要するに、自分が見ているデータのなかに何があるのかを知っておく必要があるということです。
・彼の表現を借りれば、「確かにボラティリティが収益の鍵を握っている」からである。
・私たちはセンチメント情報をもとに完全にメカニカルトレーディングシステムを開発しました。
・エクイティカーブをなだらかにするもう一つの方法は、反トレンドの研究成果をモデルに組み込むことによって、トレンドが先に進むにつれてポジションを減らすようにすることです。
・要するに、低ボラティリティのちゃぶつきのリスクと、高ボラティリティのトレンド末期のリスクという、二種類のタイプのリスクがあるわけです。
・必要なことは、ほかで使うのとまったく同じで、ほかのどんな市場でも似たような成果を上げるモデルを使うことに尽きる。
・グラフを調べて、システムがちゃんとトレードして欲しい場所でトレードしているかどうか確かめます。
・システムが利益を出せるかどうかの95%は仕掛けで決まります。
・他人の本を読んだだけでは有能なトレーダーにはなれません。
・将来も続くと自分で分かっている原則や行動をもとにしてプログラムを作るのでなければ、良い数字が出ても、それだけでは非常に怪しいというべきでしょう。
・あるとき稼いで、損得なしの時期があって、少し損して、その後すこし稼ぐ−こんなことが許されないのなら、きっぱりやめるべきです。
・つまり、相場が底を打つのは、賢い買い手のせいではなく、売りが出尽くすからなのです。
・軽い買われすぎ・売られすぎの状態になったとき、6日経つ前に終値で見て価格がその極端な領域から戻ったとすれば、相場が反転します。
・実は、パラメーターを検証しなかったせいで、でたらめにパラメーターを固定してしまっているのです。
・どんな戦略でも、リターンがあったら背後の原因をつかむ必要があるのです。
・考えなくてはいけないのは、五標準偏差を超えるような事態が起きても、ゲームから放り出されないためには、どれだけの資金でスタートする必要があるかということです。
・損は避けられない。でも、リスクマネジメントをすれば、けっしてそれで破滅することはない。
・ブラックボックスのアイデアは、ブラックボックスを自分で作った人でないと受け入れられない。
・ファンダメンタルズのアプローチの問題点は、95%の人にとって情報を知ったとっきには遅すぎるということです。
・A-B-Cで売って、A-B-Cで買うわけです。それが基本的なエリオット波動の神髄なんです。
・根拠が問題になるのです。うまくいったときの根拠を理解すべきだということなんです。
・いったんシステムを作った以上、「なぜ成功するのか」をつかんでおかなくてはいけないのです。それを発見できなければ、システムを使うことはできません。いずれ破たんすることになります。
・相場をとらえるとき、完全に客観的にやる方法が不明で、人間のパターン認識能力が必要になるようなケースでは、裁量トレードも許されます。また、大事件による外れ値に対処するケースでも有効です。
・当初資金については1枚だけ、利益については非常に積極的にトレードする、ということです。
・資金を投入する前に、トレードのあらゆる面について徹底的な分析を行う。
・アルゴリズムというのは、目的を達成するための有限の手順で、コンピューター科学では非常によく使われる言葉です。
・自分のシステムでトレードすれば儲かると本当に分かっているのなら、どうして作成者は売るのでしょう。自分のシステムを売ることによってしかお金を稼げないから、というのが一番ありそうな答えでしょう。
・まず、市場の動き方について仮説を立てます。それから、その仮説に基づいてシステムを開発して検証を行います。良い結果が出れば、仮説が正しかったわけで、このとき初めてトレード方法が確立したことになります。
・どんな市場でも、どんな時点でも通用する、と言えるようなものは存在しないのです。
・システム開発は仮設をもとに検証すべきであって、データではありません。
・優秀かどうかは、最終的に儲けたかどうかではっきり決まります。
・年間30%の収益を生み出すトレードシステムを作り上げることが出来たら、トレードアドバイザー全体のなかでもトップクラスに入れる。現実を知るべきである。
・多すぎるルール、少なすぎるデータ、良すぎる結果には警戒しなくてはならない。
・問題は、良いパフォーマンスが単にランダムな数字のなかの最高というだけのものなのか、それとももっと意味のあるものなのかを判断することである。


posted by アキちゃん at 09:36| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 読んだFX本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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