2009年07月05日

実践生き残りのディーリング

この本は、日米欧の金融機関で、為替、債券のディーラーとして活躍した矢口新さんが書きました。

「生き残りのディーリング」シリーズ第三段です。

第一段は、1990年に出版され、ディーラーのバイブルとして知られています。

この本は2007年に、従来版をもとに、為替だけでなく株式にも言及する形で出版されています。

読んでみると、相場の本質、トレードの本質について、深い言葉がならんでいました。

初心者の人には難しいとは思いますが、ある程度相場の経験を積んで、
時々読み返すと、そのたびにいい気づきが得られると思います。




書名  :実践生き残りのディーリング
著者  :矢口新
出版社 :パンローリング
読む目的:相場の本質への理解を深める。
ページ数:398
所要期間:5日

『心に響いた言葉/文面は本文より引用・編集』
・市場は異なった考え方の人々が、同じ目的で集まって機能しているといえます。
・信用取引の買い残高が異常に膨れ上がっているようなときには、売りで攻めることの勝算が高まっています。
・相場は、今現在の世の中を映している「鏡のようなもの」、という見方もできます。
・チャートとは便利な代物です。過去の値動きを忠実に記録していながら、扱い方で見るものに全く違った印象を与え得るのです。
・私は、ポジションの保有期間の長さが価格変動の本質だと言っています。長く保有するほど強いのです。
・顧客Aで余っているものを、顧客Bの足りないところにあてて、顧客Bに余ったものを顧客Aに渡す。これに期間を限定して、元に戻す約束をしたのがスワップです。
・米ドルの通貨としての購買力は、対円レートで計るものではなく、アメリカの消費者物価と比較して計るのです。
・市場の大多数は支持線で買い、抵抗線で売るという単純なディーリングを繰り返しています。
・投資がそのポジションを閉じるときは、安全性やインカム、配当、成長性といった投資に至った前提が崩れたときです。
・投機は、何が起こるか分からないことを前提とします。投機が信じるんは値動きだけなのです。
・ドルが世界中で保有されている理由の第一は、世界中で保有されているからです。
・相場のことは相場に聞けとは、現実を直視しろということなのです。
・自分が相場と一体となったイメージを持ち、そこから何が見えるかを考えるようにします。
・買ったあとに上昇した相場が前の高値などの節目に到達したなら、とりあえず一部だけでも利食っておきます。そこで反転したなら残りを利食い、抜けたならもう一度買いなおします。節目で一部だけでも利食うことによって、次の手が機動的に繰り出せるようになるのです。
・しかし相場とは恐いもので、二番底で反発したあとは抵抗線の手前など、買いにくいレベルまで上がってしまうものなのです。
・底値なんかで売れない、と頑張っている人が多いうちは、まだ底値ではありません。もう売れないほどに売りつくして、さらにショートが相当積み上がってきて、初めて相場は反転します。
・ところがレンジのない動かない相場では、この2対1に保つことがかなり苦しくなります。
・自分には自分なりのチャートポイントがあり相場観があるものですが、世の中の人がどう考えているのかを知ることは非常に役立ちます。
・とくに、ぱんぱんに膨れ上がったポジションは急激にしぼむのです。はじけるという感じです。
・ヘッジとは、あるリスクを別のリスクに付け替えることでしかありません。
・損切りの場所は、チャートポイントの外側にダマシや仕掛けを考慮して、多少の余裕をもっておきます。
・それまで一本調子で上がってきたように見えても、警戒感から買えていない相場は、まだまだ上がるものなのです。
・彼らが相場に入るにあたっては、仮設(シナリオ)を組み立てる必要があります。
・シナリオは「だから売り買いする」という動意づけだけでなく、「こうなればこうなる」というように、相場の先行きをイメージさせるものでなくてはなりません。
・為替や金利の相場ではその値動きの10回のうち8〜9回までは、一定のレンジ内の動き−ボックス圏−に収まります。
・値動きには順バリ、市場心理には逆バリで向います。
・過去の値動きを検証してここなら割高、割安と売り買いを仕掛ける、または手仕舞うときに使うのが指値です。
・売りたい人が売り終えた相場なら、買ってゆくしかないのです。今までは高くで買えませんでした。しかし高値を抜いてきたなら、今度は買えるのです。
・今まで、一方向にきていた相場の値動きが激しくなると、要注意でしょう。
・相場では物事を、自分自身も含めてできるかぎり客観視できるものが最後の勝利を得ます。
・すなわち、相場がこなれるのには、時間が必要なのです。
・「新値八、十手では利食え」だの、「連騰が何日以上続けば要注意」だのと、日柄に注意を促す言葉が多いのは、投機家たちがポジションを保有している期間に一定のパターンがあるためなのです。
・人が押し目買いをいいだしたなら、相場はまだ上がるとみてよいでしょう。買いたい人が買えていないのです。
・もともと金融商品の価値は相対的なもの−割高か割安かだけ−であって、絶対的な価値などはないのです。
・プロや専業の投資家は、一回の好機で大儲けを狙うのでなく、いつも安定して儲ける人種なのです。
・買い乗せのタイミングは、抵抗線を抜いてゆく時です。
・買い乗せの難しさは利食いの難しさに通じます。逆に行けば、案外に早く利益などなくなってしまうものです。
・価格の動きにとりあえずついてゆく。これなくして日計りディーラーとしての成功はありません。
・ポジションをとるよりほかに、リターンを望むことができないのです。
・このように、価格の変動要因を突き詰めていくと、価格はポジションの保有期間によってのみ変動することが分かります。
・どんな練習でさえ、ひとつの試合経験には及びません。
・一歩踏み出すこと。たった一歩先に、頭で考えていたのとは別の世界が開けています。
・無批判な適用など、何物も生み出しません。重要なのは、なぜかを常に考えることです。
・投資の醍醐味は、リスクをなくすことではなく、いかにうまく取るかにあります。リスクを取らずしてリターンはありません。
・「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」
・勝てる時に大きく勝っておかないと、ネットで結局は損を出すと考える。勝てる時はそろほど多くはないと気を引き締め、貪欲に利益を追求する。
・損切りの場所は、通常の価格のぶれを、どれほどみるかだけで決めるべきです。
・反転の兆しが見えるまで引っ張る気持ちが必要です。
・ひとつの会社に勤めているということは、会社と自分とは一連托生なのですから、株式投資を嫌おう嫌うまいと、銘柄的にはその会社に100%投資しているのと変わらないことになります。
・あなたが最初に相場に向かったとき、何を考えていたでしょうか?右か左か、つまり、上がるか下がるか、これだけでしょう。これこそが相場の基本であり真髄なのです。
・投資理論や計算式は、知っているのと知らないのとで、プロとアマチュアとの差が明らかにでるものですから。
・トラブルから逃げないこと。この姿勢だけで、トラブルの大半は解決しているといえるでしょう。
・自由とは、わがまま勝手ということではなく、自己責任の持つ孤独と誇りとを得ることです。
・リターンがあるのに、リスクが見えない時は要注意です。どこかに必ずリスクが隠れていますから、突き止めるようにしてください。
・天賊の才がなくとも、だれにも負けないだけの情熱があり努力する才能があれば、プロにはなれるのです。


posted by アキちゃん at 09:23| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだFX本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。