2009年09月10日

魔術師に学ぶFXトレード

この本は、相場歴20年を超えるベテラントレーダーで、海外のトレード事情に詳しい、中原駿さんが書きました。

FXの基本的な性質から、海外の著名トレーダーが紹介している手法の検証結果、著者独自の手法の検証結果などが書かれています。

個人的には、ケリーの公式の考え方がわかりやすく書かれていたのがよかったです。DMIを利用したトレード手法にも興味がわきました。

ある程度、海外トレーダーが書かれた本を読まれたから読んだ方が理解が深まる気がします。

経験者向けです。




書名  :魔術師に学ぶFXトレード
著者  :中原駿
出版社 :パンローリング
読む目的:トレードへのヒントを得る。
ページ数:321
所要期間:5日

『心に響いた言葉/文面は本文より引用・編集』
・この実質的資本流出入の一方通行(実需)が減少した結果、トレンドが出にくい相場になってしまったのです。
・債券価格は短期では政策金利動向、中期では成長力とインフレ期待で変動する。
・現在では東京市場におけるインターバンクのカウンターパーティーのほとんどが外銀である。売買量の90%が外銀相手の取引なのだ。
・通常、オプションプレーヤーは逆バリ方針をとり、原資産の価格が上昇するとIVを売り、原資産の価格が下落するとIVを買おうとする。
・よくトレンドフォロー戦術は「市場分散」がカギとされているが、FX市場のなかだけで分散をかけているうちは、00年以降はほとんど機能していないシステムが出来上がってしまう可能性がある。
・20-10システムは金属市場や株価指数市場でのパフォーマンスもあまりよくない。
・P/Lフィルターとは「一定のトレンドが継続された後は、レンジまたはダマシになる可能性が高い」ため「利益が出た直近のトレードと反対方向に出たシグナルは無視する」というフィルターである。
・2Nものリスクを当初から取るのは、チャネルブレイクアウト直後に相場がブレるリスクから逃れるためであるはずだ。
・2Nストップの場合、トレンドフォローとしては例外的な42.4%もの勝率であるが、1/2Nでは22.9%と平均以下のレベルである。
・トレードの最終目標が「早く期待損益に到達する」ということであれば、ピラミッディングは十分考慮に値するだろう。
・筆者の周りをみても損益比率を改善させているのは、このように数値で表しにくい「確信度」の高さによってリスクを引き上げているトレーダーなのだ。
・結果としてブレイクアウトで最もとらなければならないワイドレンジデイに乗れなくなってしまったのである。
・短期ブレイクアウト売買の収益は「多くの僅少の勝ち負けトレードから構成され、ワイドレンジデイのトレードをつかむことによって決定する」
・「中期以上のトレンドと同方向へのブレイクアウト戦術は中期的に成功する」こと、そして「トレンドと逆方向、ないしはレンジ相場でのブレイクアウト戦術は失敗する」。
・ワイルダーのテクニックは70〜80年代の先物市場に特化したうえでの数値決定である。
・またルーカスらは「ADX15以上かつ上昇」でトレンドフォロー型のシグナルを採用し、「ADX下降」でオシレーター系指標を採用するとしている。
・通常、トレンドフォロー戦術でドテンは有効に機能しにくい。したがって、何らかの形で利食いを先行させるルールを加えているのが普通だ。
・パニックでは相場観を持たないトレーダーが圧倒的に優位になりやすいのだ。
・タートルズは「シンプルだが有効なシステム」に加えて「最も優れた資金管理」で勝利をおさめた。
・勝率の低さをペイオフレシオで補うため、0.5%リスクの試し玉⇒2%リスクの本玉⇒5%リスクの完成玉⇒さらにリスクフリー後の乗せ玉、という完ぺきな構成を持っているのである。
・短期トレーダーが取るべき方策は、勝率は元々高い(高くなければ短期売買は不可能だ)ので「一気に建てる」ことが重要となるわけだ。
・トレンドフォロワーが当初のトレードで2%以上のリスクを取らないのに対し、短期トレーダーは5%程度のリスクを取り、それも「一気に全玉」を建てなければならない。
・ケリーの公式
 トレード枚数=((ペイオフレシオ+1)×勝率−1)÷ペイオフレシオ
※どれだけの資金を1回に賭けたらいいかを計算できる。
※勝率による影響が大きい。
・またビンスは「各市場の相関係数は相場の状況によって大きく変わる」とし、特に「相関はファットテールの状況で機能しない」と指摘していた。
・低いボラティリティの状況では、相関関係が低いのに、高いボラティリティの状況では相関関係が高くなるのだ。
・ブレイクスルーは、ある日突然訪れる傾向がある。
・そしてある日突然、最もミステリアスな形で目の前の霧が晴れていうかのような感覚になります。もっとも難しいと思われていたことが、かなりシンプルなことに思えてくるのです。消し去るプロセスを経ながら、このことを学んでいきます。
・まともなシステムで、まともな資金管理をするかぎり、爆発的な損益拡大など望めないのだ(ただしオプティマルfは除く)。
・トレードに敗北はつきものである。というより、ゲームの一要素と考える方がいい。敗北はすでに織り込まれていると考えるほかない。
・正直いって技法を多く頭に入れ込むよりも、自分が信頼できると感じた技法を数多く実践したほうが、はるかに得るものは大きいと思う。
・それくらい経験値とそれが及ぼす差は大きいのだ。
・本書でもいろいろな技法を紹介しているが、究極はシンプルがよい。それも自分にあったものをなるべく少なく、かつ深く知るのがよいのだ。
・従来「過剰売買」と目されてきた「スキャルピング」や「日計り」が、同じ勝率を持つトレーダー、システムであれば、むしろ多くのトレードを行うことで結果として資産曲線をより早く滑らかにしていくことにつながるのだと認識されたからだ。
・「不完全さを認めること」「売買システムやトレード手法の欠陥、リスクの可能性を探ること」は最大のヒント、向上の機会といってもよい。欠陥があるからこそ次の発展があるのだ。
・結局、長期にわたり利益を上げ続けているシステムというのは、すべてマーケットに現れる常軌を逸した動きを捉えるようにできている。
・市場は記憶を持つ。過去のアノマリーを引きずる。もっといえば、過去のパターンを再現しやすく、なおかつ連続して上昇、あるいは下降した場合、建玉の歪は大きくなるのである。これが市場とサイコロの最大の違いと筆者は考えている。
・ギャンブルにおける最終的な目標は「勝ち逃げ」である。場に居続けることはない。


posted by アキちゃん at 06:07| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだFX本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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