2009年01月18日

マネーの公理

この本は、かつてスイスの銀行界に身を置き、世界的にも名を知られた金融マフィアの一人を父に持ち、13歳で株式マーケットに参入し、財を成した、マックス・ギュンターさんが書きました。

この本は、賭けて勝つための本です。

一般的にいいと言われている分散投資や長期計画を真っ向から否定しています。

最近私も分散投資の効果については疑問に思っていました。逆相関の値動きの二つの商品を保有していると、平常時は確かに逆相関になるのですが、危機的な状況がおこると、両方とも暴落する傾向があります。一番大事なときにポートフォリオは効果を発揮できないと感じています。 むしろ、分散したことにより注意力が分散し、デメリットの方が大きいと思います。

『卵を一つの籠に盛るな』とよく言われますが、それよりも、『すべての卵を一つの籠に入れて、じっくり監視しろ』という方が相場では真理だと思います。

長期計画については、何が起こるかわからないリスクを許容しないといけないので、短期より綿密な計画と、度胸がいるなと感じていたので、この本の内容には共感しました。

トレードに関しては、『常に早すぎるほど早く利食え』というのはいいな、と思いました。ラリー・ウィリアムズも同じようなことを言っていました。

また、大衆の意見が一方向に傾いたときについて、一般的には大衆は間違っている、と言われていますが、この本では、『時として、群衆は間違うものだが、常に間違うというわけではない』となっており、より現実的な感じがしました。むやみな逆バリはよくないですね。

日々勉強です。





書名  :マネーの公理
  著者  :マックス・ギュンター
監訳者 :林 康史
訳者  :石川 由美子
出版社 :日経BP者
  読む目的:スイス銀行家の儲けのルールをトレードに応用する
ページ数:253
所要期間:3日


『心に響いた言葉/文面は本文より引用・編集』
・誰もが勝ちたいと考えているけれども、誰もが賭けたいと考えているわけではない。
・彼らは真正面からリスクに向い、それをどう管理するかを考えることによって、世界的な銀行家になったのだ。
・人生を生きる賢明な方法はリスクを回避することではなく、自らをあえてリスクにさらすことである。
・裕福な親戚がいない限り、大多数を占める貧乏人クラスから這い上がる唯一の方法は−あなたにとっては絶対唯一の希望−はリスクをとることである。
・勝てば、それは非常にすばらしいことだ。しかし、もし負けたとしても、それほど傷つきはしない。正しい行動であることは明らかだ。
・分散投資はリスクを低減するが、金持ちになるという希望も同じくらい減少させる。
・彼らの望みがより少ないものだったら、より多くを持って家に帰ることができた。
・『幸運を引き延ばすな』
・ピークがわからないなら、ピークがまだ先だと考えるのではなく、近いと考えなければいけない。
・あらかじめどれだけの利益が欲しいのかを決めておけ。そして、それを手に入れたら投機から手を引くのだ。
・うまくいっているポジションが新しく始まったポジションのように感じられる。
・投機の半分は、あらかじめ決めたゴールに達する前に、うまくいかなくなると考えていいだろう。
・『勝者になれたのは、どうやれば負けるかを学んだからだ』
・運が、どんなといも結果をコントロールする。だからこそ、そもそも予言者に聞くこと自体が疑問なのだ。
・人間模様は、どんな方法でも、誰にも、絶対に予測できない。
・すべての予測は、予想できない出来事が起こるリスクにさらされている。
・成功する投機家は、おそらく起こるであろうことについて行動したりせず、その代わり、起こったことに反応する。
・現時点で実際に起こりつつあると、目の当たりにすることができる出来事にすぐに反応すること。このことを基本に投機を考えるべきである。
・金融の問題を含め、人間に関することで秩序あるデザインを見出したと思った瞬間に、あなたは危険にさらされる。
・真実は、お金の世界にはパターンがなく、無秩序で混沌としているということだ。
・カオスのなかに何かが見えると主張する投資アドバイザーは、警戒すべきだということだ。秩序が見えると主張する投資アドバイザーほど信頼に値しない。
・どんな中途半端な金儲けの方法でも、あなたに運があればうまくいくだろう。けれども、あなたが不運なときは、どんな方法もうまくいかない。
・フランク・ヘンリーは、一度に一つのゲームだけするという彼女の決断を褒めた。
・両銘柄の相反する動きが過去に何回か起こったという事実は、それが将来にも起こることを暗示するものではないし、暗示するものとしてとらえるべきではなかった。
・連戦連勝を狙って儲けることができるような、規則的な方法はない。いつ来るか、どれだけ長く続くかを予測することはできない。
・数えきれないほどの投機家とギャンブラーが、勝ったままやめることができずに破産する。
・公理は、秩序が存在しないところに秩序を見つけるなと警告している。
・『さて、私はよく研究したし、やり方もわかっている。この賭けは私に勝利をもたらすだろう。でも、私は、勝敗を左右するランダムな出来事を予測することも、コントロールすることもできない。間違う可能性が大きいことも知っている。万が一、間違いが起こった時にすぐに対応ができるように、フットワークを軽くしておこう』
・投機の行動はすべて、勝算を慎重に評価してから実行されるべきで、つまらない理由で行動を起こしてはいけない。
・『直観は説明できるであれば信頼できる』
・直観を感じたら、最初にすべきことは、その直観を生み出すほど巨大なデータの図書館が、あなたの心の中に存在しているかどうか、自問することである。
・私の個人的なルールでは、自分が起こってほしいことが起こるという直観に対しては、常に懐疑的であれというものだ。
・彼の経験では、通常、即時の大金と確実な儲け話は罠であることが多かった。
・パターンに従うことによって市場に勝とうとするのなら、よほど幸運でなければ、やがて困難に陥り、おそらく破産することになるだろう。
・誰でも一度や二度は当たることがあるが、金儲けの方法について検証すべきことは、一貫して当たるかどうかである。
・すべての投資は結果を予想することができない。人間のすることに信頼できるパターンはない。どんな予測も信頼できない。
・お金を投資する前には、物事が悪い方向に進んだ場合に、自分をどう救うのかを自問すべきだ。
・デカルトは、自分自身で検証するまでは、何事も信じることを拒否した。これが、彼がギャンブラーや投機家として成功した理由の一つである。
・『私がこの決定を下すのは、それが賢い選択だからか、それとも皆が賢い選択だと言っているからなのか』
・時として、群衆は間違うものだが、常に間違うというわけではない。
・大切なことは、群衆とともに賭けようが、その反対に賭けようが、まず一人で十分に考えることである。
・ジョージとマーシャは計画に依存し過ぎていた。
・お金に関する限り、あなたが必要な唯一の長期計画は、金持ちになろうとする意思だけだ。
・来世紀のために私ができる唯一の準備と言えるようなものは、株式市場の勉強を続けることである。学ぶことと改善することを続けることだけである。
・あなたの投機対象や、それに影響を与える環境は、現時点では想像できない方向に変化している。計画に手足を絡めとられてはいけない。
・『その投資を、いま初めて行うとしても、同じようにお金を投じるだろうか?当初に設定した手仕舞いポイントに向かって、順調に価値をましているだろうか?』
・営業マンが求めているのは、狂った行為である。遠い遠い将来に向けて、毎年毎年、何千ドルも投資する約束である。そんな遠い将来において世の中がどう変わっているかなど、どうやって知ることができるだろうか。





posted by アキちゃん at 22:05| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだFX本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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